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痛くないセービングを行うことの重要性とは②
きれいなフォームを知る
前回(https://wift.jp/teams/sprint/articles/88/)
「痛みは軽減させたい」という事をいくつかの観点でお話ししたが、痛みの少ないセービングで大事なのはきれいなフォームでのダイビングすることだ。では一体、きれいなフォームとは何なのか?
私はこう定義します。
ボール(及びボールフォルダー)に正対し、腕を中心とした体の一部がボールの軌道を塞ぎ、腕などと共に体の側面で受身を取る。
ベースを踏まえいかに選手個々にアジャストさせるか
安全、確実にシュートをブロック及び捕球する必要があるということは、身体にとって安全であり、プレーとして確実性が高くなければならないのだ。そうすると、人それぞれ骨格や筋肉の着き方、関節などの柔軟性が異なるので、その選手に合った型である事も大事である。その一方で、取り分け育成年代のゴールキーパーにとっては、全く情報がないところから始まるので、このスタートを間違ってしまうと、癖となりなかなか改善しづらくなる傾向がある。
人間、痛さに恐怖心を抱くと身体が防御反応を起こし、過度に力が入り固さや余裕がなくなり、プレーの精度が落ちてしまいがちだ。
痛くないフォームやその為の工夫はあるのか?
前述した通り、土や人工芝のグランドでやる以上、"痛みゼロ"はなかなか難しい。
工夫としては、防具や長い丈のウェアの着用。これは打撲以外に擦り傷も軽減でき、痛さや恐怖心を抑制できる。
また、息を止めてプレーしないこともキャッチングなどの安定に繋がる。これも前述の恐怖心と身体の反応との相関で、弛緩し過ぎても良くないが過緊張は避けるべきである。
最後に、これは技術的なポイントだが、セービング時に身体を滑らせるというのは打撲を抑制できる。
バレーボールのダイビングレシーブにも見て取れるが、上手く回転や滑らせたり、しなやかな身のこなしで衝撃を体にダイレクトに受けないようにしている。
こうしたポイントはゴールキーピングの中にも存在するので、ぜひトレーニングを受ける際にしっかりと、理解しながら取り組める環境が望ましい。と思う。
今後もこうして基本技術を、論理的だが紐解いていきたいと思う。あとは実践の場をたくさん提供するのが我々のミッションとなるのだ。
【次回のクリニック開催予定】
12月11日(火)
①小学3年生~小学5年生
17時~18時
②小学6年生~中学2年生
詳細はこちら▼
https://wift.jp/teams/sprint/articles/43/